DPD排気ガス浄化装置トラブル体験記
平成29年10月上旬

いすゞの中型トラックのDPDが、40キロ走行するたびに
手動燃焼のために停車しなくてはいけない状態になりました。
奈良県内のいすゞ直営工場に入庫して原因を調べて、
修理してもらいました。
症状は、DPD内のフィルターの汚れ、
修理は、DPDを分解してフィルターを高圧洗浄で、
新品の80〜90%まで機能が回復。
所要時間は5時間ですが、時間待ちなどをふくめて1日車を預けました。
代金は、3〜4万円くらい(症状によります。)
フィルターが汚れる原因は、排気ガス中のPM(粒子状物質)を効率良く燃焼させるために
混ぜるエンジンオイルの添加物が炭化してペースト状に付着するからだそうです。
走行距離が10万キロくらいになると、汚れの影響が顕著になり分解洗浄が必要になります。
目安として、
DPDオート燃焼が50キロに一回や、
DPD手動の燃焼が週に一回になると、
分解洗浄がおすすめだそうです。
DPDトラブルの原因は、
◎走行によるフィルターの汚れ。
◎排気ガス弁の不完全密閉(機械的な故障)。
◎インジェクター(オイル噴射口)の詰まり。
◎センサーの故障
です。
あと、DPD手動の燃焼ランプを無視して、走行を続けると、
車は燃料をカットしてDPD機能を抑えます。
この時点で、いすゞで、DPDのフィルターを強制燃焼する必要があります。
費用は1万円前後、所要時間は3時間くらいです。
強制燃焼は掃除ではないので、フィルターの汚れは残ったままです。
手動燃焼を強制的にするだけです。
さらに、無視して走行を続けると、フィルター自身が焼けてしまい、
フィルター交換に15万円ほどの費用がかかります。
さらに、無理に走行するとDPD本体の乗せ換えに30万円くらいの費用がかかります。
メーカー曰く、「毎年のフィルター分解洗浄を!」とのことですが、
お金のかかることですので、
オート燃焼が50キロに1回や、手動燃焼の回数が増えてくると
早めの分解洗浄をおすすめします。
あまり、何度も手動燃焼をしているとエンジンオイルが増える症状が出て、
エンジン本体にも影響をあてえかねません。
何度かいすゞの工場でお世話になって、
やっとDPDとの付き合い方がわかってきたきがします。